今年も、お正月といえば駅伝を見つつ、昼間からお酒を飲んでおつまみ食べて……という腸に良くない日々を過ごしたhiromiです(笑)。
まぁ、たまには好きなもの食べて飲んで過ごしたいですよね。あ、「たまには」じゃないかも……
今年は箱根駅伝の往路で珍しく雨が降ってきて、選手のみなさん大変だったと思います。お疲れ様でした。
ところで!長距離ランナーの腸内細菌は他の人とは違うって知っていますか?
今回は、駅伝にかこつけて「アスリート×腸内細菌」というお話をしたいと思います。
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アスリートの腸に多い「ベイロネラ」とは?
トップアスリートの腸に多く棲んでいる細菌は、「ベイロネラ」。ベイロネラ属の、単一の細菌です。このベイロネラ、アスリートの身体にどのような影響を与えるのでしょうか?
プロピオン酸を生成する細菌
ベイロネラは、運動によって生産される乳酸をエサとして増殖し、短鎖脂肪酸の一種であるプロピオン酸を生成します。
プロピオン酸とは、糖尿病や肥満とも関連の深い有機酸ですが、同時に運動能力を改善する役割があるともされています。
乳酸を除去し、プロピオン酸を生成するという一石二鳥の役割をもつのが、ベイロネラなのです。
※現代では、乳酸の蓄積が疲労の原因というのは間違いだという説もあり。
ボストンマラソン出場者の腸に多かった
実験は、ボストンマラソンに出場したランナーのレース前後1週間の腸内細菌と、普段から座っていることが多い非ランナーの腸内細菌を比較することでした。
この実験は、アメリカハーバード大の医学部研究室で行われました。
そこで注目されたのが、このベイロネラです。
このことから、ベイロネラという細菌と運動とに何らかのかかわりがあると推測。
わたしの腸内には棲んでいない腸内細菌だということだけはわかります!
うん……。いなさそうだね……T T
マウスも走った!
続きはまだあります。
ベイロネラと運動能力の関連性を確かめるために行われたマウスの実験では、ベイロネラ補給の前後でマウスの運動量がいちじるしく変化したのだそう。
トレッドミルの上を、普段よりも長く走り続けることができたのだそうです。
ベイロネラ=長距離にふさわしい腸内細菌なのでしょうか?
有機酸を増やす方法は?
では、身体に良い影響を与える酸を増やすには、どうすれば良いのでしょう?酸の種類にもよりますが、まずは食事の内容を見直してみることをおすすめします。
プレバイオティクスを習慣にする
プレバイオティクスとは、腸内細菌のエサとなる栄養を摂取すること。
例を挙げてみると……。
このような栄養を積極的に摂り入れることで、腸内細菌が喜んで栄養を吸収し、さらに増殖していくわけですね。
普段からプレバイオティクスを意識しているだけで、自然と身体に良い影響を与える腸内細菌が増えていくということです。
反対に、身体の負担になる食べ物(過度の脂分や糖分など)ばかりが続くと、善玉菌が減って悪玉菌が増えてしまいます。
サプリメントに効果はある?
ここで気になってくるのが、乳酸菌や短鎖脂肪酸などのサプリメントです。
「痩せ菌」なんていう言葉が流行ったこともあり、腸内環境の改善を促すサプリメントを、まとめて「痩せ菌サプリ」とくくってしまう現象も起きました。
実際に、痩せ菌サプリに腸内環境を改善する役割は見込めるのでしょうか?
答えは、両方!(すみません…)
サプリメント自体に腸を変化させることはできないけれど、サプリを習慣にすることで「腸活している」という気持ちを保つことができる!という感じですね。
長距離ランナーの食事って?
ベイロネラ菌を多く持っている長距離ランナーは、普段どんなものを食べているのでしょうか?個人の好みもあるでしょうから一概にはいえませんが、体力を維持するための食事などを調べてみました。
糖質・ビタミン・ミネラル
まず、マラソンは持久力の勝負です。
他のどのスポーツ競技よりも、生まれ持った素質より努力による結果が見えやすいといわれています。
持久力を要するスポーツで不足するのは、糖質。有酸素運動で消費されていくカロリーを補い、エネルギーに変える必要があるんですね。レースや練習後の疲労回復にも、糖質は大事です。
糖質をエネルギーに変化させるビタミンB群も、普段の食事には欠かせないのだそう。
マラソン以外でも、テニスの選手がよくバナナを食べていますが、バナナは簡単にエネルギー補給をしやすい食物だからなのです。
鉄分やカルシウムなどのミネラル類も、積極的に摂取しているようですよ。
意外?トップランナーの食事
GMOインターネットチームに入って、ニューイヤー駅伝を走ったNIKE所属の大迫傑選手。
大迫選手の配偶者である、あゆみさんのセミナーによると、大迫家の普段の食事は、ごくごく普通の家庭料理なのだそうです。
しかし、品数はやっぱり多い……。いろいろな栄養素を、まんべんなくとることが大事なんですね。
一方で、胸アツな兄弟タスキリレーを見せてくれた設楽兄弟・弟の悠太選手(すみません、わたしは彼が学生の時から現在に至るまで、兄の啓太選手との区別がつきません……)。
悠太選手はわりとジャンクフードやコンビニのお弁当も普通に食べていて、炭酸飲料も大好きなのだとか。野菜があまり得意ではないとのことです。
でも速いよね、設楽悠太選手。
母ちゃんが好きなのは「山の神」だよね~♪
初代の今井正人選手ね!母ちゃんにとって、山の神は彼だけ!
おっと、話がずれました。
結局のところ、トップランナーの腸内細菌は食事よりも、運動そのものによって増減しているのかもしれません。
運動⇒乳酸が生産⇒乳酸をエサにしてベイロネラが増殖⇒プロピオン酸の生成……という流れですね!
何はともあれ、選手のみなさんお疲れ様でした(!?)
最近また(何度目だろう?)、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」を読み返し始めました。
10人だけのチームで箱根駅伝を目指す、個性豊かな大学生たちの物語です。
絶対ムリだけど、トップランナーのスピードで長距離走れたら、きっと気持ちが良いんだろうなぁなんて想像します。
長距離どころか、50m走も微妙なレベルのわたしは、ちまちま身体を動かして健康な体を作っていこうと思います。