最近、糖質ダイエットをよく耳にするけれど、効果あるの?流行っているし、ちょっとやってみようかな……。
と、迷っていませんか?
糖質制限ダイエット、糖質OFFダイエット、低糖質ダイエットetc. いろいろな呼び方がありますが、要するに摂取する糖質の量を制限して痩せよう!というもの。炭水化物の量を減らすだけで痩せられる♪と考えている人も多いのではないでしょうか?
こんにちは。腸育コンシェルジュのhiromiです。今回は、流行りの糖質制限ダイエットについて。実は「糖質ダイエット」って、痩せにくい身体を作ってしまうって知っていましたか?
簡単に痩せるために糖質ダイエットを考えている人は、一度その足を止めてください!
この記事では、本当は効果がない糖質ダイエットの真相と危険性、そして確実に痩せるための簡単なダイエット方法を解説していきます。
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【結論】糖質ダイエットは効果ある…けど効果なし?
結論からいうと、糖質ダイエットをすると体重は減ります。
糖質の摂取量を抑えることで、人によっては笑いが止まらないくらいうまく痩せられるかもしれません。
体重を減らし、ほっそりしたスリムな身体を実現させるというだけなら、糖質ダイエットに「効果」はあります。
ですが、それが大きな落とし穴。
糖質制限をすると筋力が落ち、結果的に痩せにくい身体になってしまいます。
生涯かけて糖質制限を続けていくなら話は別ですが、それはあまり現実的ではありません。
ダイエットをして理想的なスタイルをキープし続けるという目的なら、糖質ダイエットは「効果なし」ということになります。
つまり、糖質制限ダイエットは
…というものなのです。
糖質制限をやめてリバウンドをしてしまった時には、すでにその身体は筋肉が落ちて痩せにくくなっています。いろいろな意味で、糖質制限ダイエットには効果がない&むしろ危険といいたいです!
あなたが望んでいるのは、一時的な体重コントロールでしょうか?それとも、一生キープできるスリムな身体でしょうか?
目的をしっかり考えれば、安易に糖質ダイエットに走ってはいけないことがわかると思います。
糖質ダイエットとは?痩せるメカニズム
そもそも、糖質を控えるとなぜ痩せるのでしょうか?改めて、糖質制限について考えてみましょう。
糖質の取りすぎで太るのはなぜ?
糖質というものが、体内でどのように動いているのか知っていますか?糖質が太る原因といわれるのは、以下のようなメカニズムによるものです。
体内に糖質が摂りこまれる
↓ ↓
血液中の糖(血糖)が増える
↓ ↓
インスリンが分泌されて血糖が筋肉に送られる
↓ ↓
あぶれた血糖は脂肪細胞へ…
↓ ↓
インスリンが脂肪のエネルギー消費を邪魔する
これだけ見ると、インスリンがすごい悪者なんですが…。これも諸説あるので、インスリンだけが太る原因!と思い込むのはダメですよ。
要するに、筋肉が蓄えきれなかった血糖たちは仕方なく脂肪細胞へ受け入れられ、エネルギーとして活躍できず、そのまま脂肪細胞として居座ることになるというわけです。まさに負のループ!
糖質制限で痩せるのはなぜ?
ここでスポットライトが当てられたのが、糖質制限!
糖質の摂取⇒太る⇒ならば糖質を控えれば良い!ということですね。
実際、摂取する糖質の量が少なければ脂肪細胞に回されることもありませんから、理論的には間違っていません。
身体は、体内の糖が不足すると、その代わりにエネルギー源になる物質を作り出します。これを「ケトン体」といいます。
つまり糖質制限ダイエットというのは、食後に分泌されるインスリンを抑え、体脂肪や内臓脂肪を分解して作り出されるエネルギー「ケトン体」を分泌するものなのです。
ケトン体が分泌されるのは、糖質制限を始めて3~5日めという人もいれば、1~2週間続ける必要がある人も。体質によって、それぞれ違うようです。
糖質ダイエットの落とし穴
理論的には「痩せないわけがない!」と思える糖質制限ダイエットですが、ここに大きな間違いがひそんでいます。
糖質だけを制限すれば良い?
ご飯やパン、麺などの主菜を抜くのは簡単です。ただ炭水化物を控えれば良いだけなのですから、食事そのものを制限するよりもラクですよね。
ですが、その先入観が危険のもとです。
糖質を控えれば、脂質については気にしなくても良い?炭水化物をカットすれば、他に何を食べても大丈夫?
そんなわけありません!
炭水化物を控えさえすれば良いという考え方は、つまり、炭水化物以外はそれほど気にしなくても良いという気持ちにつながってしまいます。栄養バランスが悪くなり、一時的に体重が落ちるだけで肝心の脂肪はまったく減っていないという結果では、ダイエットの意味がありませんよね。
糖質が含まれているのは、炭水化物だけではありません。野菜や果物、加工品、調味料にいたるまで、普段の食事の糖質量をチェックするところから始まります。糖質ダイエットって、意外と面倒なんですよ…。
その糖質ダイエット、いつまで続けるの?
糖質、脂質、その他もろもろの栄養バランスを考えて糖質制限ダイエットをするとしても、ではそれをいつまで続ければ良いのか?という問題が発生します。
糖が不足した時に分泌される「ケトン体」は、分泌している状態の時に一度でも糖に邪魔されると、あっさり姿を消します。そして、またイチからやり直し……。
ちなみに、糖質制限が厳しければ厳しいほど、もとの食事に戻した時のリバウンドは激しいです。
糖質を控えることにとらわれすぎると、食事が楽しくなくなったり、変に神経質になって周りに不快な思いをさせてしまったりといった弊害も生まれます。
簡単なようでコントロールしにくいのが、糖質ダイエットなのです。
糖質ダイエットは太りやすくなる?
糖質制限ダイエットは、正しくやらなければ太りやすい身体を作るだけで終わってしまいます。
体内の糖が不足すると、糖の代わりのエネルギー源を身体が作り出しますが、この時まっさきに分解されるのは筋肉。つまり、糖質を抜くと筋力が落ちるというわけです。
筋肉は、身体に取り込まれたエネルギーを処理するのが得意。その筋肉が減ると、結果的に痩せにくい体質になってしまうのです。
糖質制限ダイエットの目的は、インスリン分泌を抑えることに加え、脂肪分を分解して作られるケトン体の分泌です。
ただ糖質を制限するだけでは、叶うのは第1ポイントの「インスリン分泌の抑制」のみ。そして、それには筋力の低下が付属しています。
第2ポイントである脂肪の減少には、糖質制限をしながら筋肉を減らさないようにしなければなりません。
高たんぱくのプロテインを摂取したり筋トレをしたり……。本当の意味で「痩せる」ための糖質ダイエットというのは、なかなかストイックで困難なものなんです。
糖質ダイエットをすると腸内環境が悪くなる!
糖質制限ダイエットの一番の弊害は、腸内細菌バランスが変わって腸内環境が悪くなってしまうことです。
痩せやすい身体を作ってくれるのは、腸内細菌の中のバクテロイデーテス門の細菌。よく「痩せ菌」といわれますね。この「痩せ菌」のエサは、食物繊維です。そして、食物繊維が多く含まれているのは、実はお米をはじめとした穀物なんです。
タンパク質ばかりを摂取していると、バクテロイデーテス門の細菌が減ってしまいます。一生懸命炭水化物を控え、筋トレを続けられたとしても、身体を痩せやすくしてくれる細菌はどんどん減ってしまうのです。
ちなみに、バクテロイデーテス門の細菌は、痩せ体質を作ってくれる短鎖脂肪酸を分泌させるのですが、この短鎖脂肪酸とケトン体は構造が似ています。体内でも似た働きをするので、糖質制限をしてケトン体を作り出すよりも、普通の食事をしてバクテロイデーテス門の細菌を増やす方が、ずっと健康的で簡単な方法なのです。
まとめ
糖質制限ダイエットは、一見簡単で確実なものに思えますが、実はデメリットが多くメリットが少ないダイエット方法です。
短期間で体重を落とす必要がある(挙式前とか、同窓会までに何が何でも痩せたい!とか)以外は、あまりおすすめできません。
そして、どうしても糖質制限ダイエットをするなら、医師の指導のもとで栄養バランスの整った食事をしつつ、筋トレもあわせて行うのがベスト。自己流で始めるには、リスクが大きすぎます。
長い目で見てスリムな体型をキープできる確率が高いのは、腸内細菌を育てて腸内環境を変えること!腸活をライフワークにして、健康で美しい身体を手に入れちゃいましょう♪