腸内フローラタイプは何で決まる?腸内環境を整えて痩せ体質になる方法

基礎知識
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腸内フローラのタイプは何種類?自分の腸内フローラのタイプを調べる方法はある?

このような疑問をかかえている人、多いですよね。

慢性的な便秘に悩まされている、ダイエットがなかなかうまくいかないなど、腸内フローラが原因なのでは?と気になっている人も多いでしょう。

この記事では、腸内フローラのタイプや腸内環境を整えて健康的な体質を手に入れる方法を、くわしく解説しています。

自分の腸内フローラタイプを知り、健康や美容に役立てていきましょう。

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腸内フローラとは?

腸内フローラの基礎知識を簡単にまとめました。

腸内細菌の重合体

腸内フローラとは、腸内細菌の重合体です。

種類ごとにまとまって生息している菌の様子が花畑に似ていることから、腸内フローラと呼ばれています。

正式名称は「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」です。指紋や声紋と同じように、腸内フローラは人それぞれ違います。

腸内フローラは体質や性格に影響する

腸内フローラは、人それぞれの体質に影響します。

腸内フローラと肥満の関係を発表したのが、アメリカワシントン大学のジェフリー・ゴードン教授。

実験では、無菌で育てられたマウスに、痩せている人の腸内フローラと太っている人の腸内フローラをそれぞれ移植し、成長の経過を調べました。

実験開始から35日後、太っている人の腸内フローラを移植したマウスだけが太ったというデータが出ています。

参考:「Science」2013/9

同大学では肥満の人10人を対象に食生活を変える実験も行いました。その結果、食事内容を変えて24時間後には腸内フローラの変化が確認されたそうです。

体質だけではなく、腸内フローラが性格に影響していることも現在ではわかっています。

ストレス耐性の強さやポジティブさなども、腸内フローラのタイプによって共通点があります。

腸内フローラタイプの決まり方

腸内フローラのタイプは、特定の6種類の細菌が占める割合で決まります。6種類の細菌の特徴は、以下のとおりです。

  • バクテロイデス…欧米型の食事をする人に多くいる菌。脂肪の蓄積を防ぐ働きがある。
  • ルミノコッカス…肉、揚げ物などを好む人に多くいる菌。糖質の吸収や脂肪の蓄積を促進させる。
  • プレボテラ…米中心の食事をする人に多くいる菌。日本を含むアジア人に多い。炭水化物の分解能が高い。
  • ビフィドバクテリウム…乳製品を積極的に摂取する人に多くいる菌。便秘改善など整腸効果に期待ができる。
  • フィーカリバクテリウム…野菜や果実、玄米などを食する人に多くいる菌。長寿菌とも呼ばれる。
  • ブラウディア…発酵食品や食物繊維を積極的に摂取する人に多くいる菌。体重増加を抑制する働きがある。

上記の6種類の腸内細菌の中で上位を占める3種類の菌から、腸内フローラのタイプが決まるため、パターンは全部で57種類あります。

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あなたはどのタイプ?日本人に多い腸内フローラのタイプとその特徴

日本人に多い腸内フローラタイプとその特徴を、5つに分けて解説します。

「BFB」タイプの腸内フローラ

BFBタイプの腸内フローラに多い腸内細菌は、以下のとおりです。

  • バクテロイデス
  • フィーカバクテリウム
  • ブラウディア

BFB型は日本人にもっとも多く、全体の約32%とされています。

淡色野菜を多く食べたりサプリメントを摂取したり、定期的に運動をしていたりと、比較的健康的な生活を送っている人に多いようです。

「BBB」タイプの腸内フローラ

BBBタイプの腸内フローラに多い腸内細菌は、以下のとおりです。

  • バクテロイデス
  • ビフィドバクテリウム
  • ブラウディア

BBB型の腸内フローラを持っている人は、朝食をとらないことが多い、身体によい食べ物にハマるとそれだけを食べ続けてしまうなど、食事がかたよりがちです。

日本人全体の約20%がBBB型といわれています。

フローラを形成している菌自体は健康や美容に役立つので、大事なのはバランスです!

「BBF」タイプの腸内フローラ

BBFタイプの腸内フローラに多い腸内細菌は、以下のとおりです。

  • バクテロイデス
  • ビフィドバクテリウム
  • フィーカバクテリウム

BBF型の腸内フローラを持っている人は、米やパンなど主食をしっかり食べていることが多いでしょう。

また、飲酒や喫煙の習慣がなく、定期的に運動をするなど、比較的健康な生活を送っている傾向があります。

「BRB」タイプの腸内フローラ

BRBタイプの腸内フローラに多い腸内細菌は、以下のとおりです。

  • バクテロイデス
  • ルミノコッカス
  • ブラウディア

BRBタイプの腸内フローラを持っている人は、基本的に痩せ体質であることが多いです。

脂肪の蓄積や体重増加を抑制する腸内細菌が占める割合が多いのが、その理由です。

しかし、太り体質の原因となりやすいルミノコッカス菌も持っているので、食事のバランスに気をつける必要があります。

「BPB」タイプの腸内フローラ

BRBタイプの腸内フローラに多い腸内細菌は、以下のとおりです。

  • バクテロイデス
  • プレボテラ
  • ブラウディア

BRBタイプの腸内細菌を持っている人は、栄養バランスのよい食事を習慣にし、リズムの整った生活を送っていることが多いでしょう。

毎日しっかり食べていてもそれほど太らず、健康的であるのが特徴です。

日本人全体の、約7%がBPB型といわれています。

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腸内フローラタイプの調べ方

自分の腸内フローラタイプを調べる方法は、おもに以下の2つです。

医療機関で腸内フローラを診断してもらう

腸検査をおこなっているのは、おもに消化器官系の診療科目がある病院です。

近年では、腸内環境改善や腸内フローラとダイエットの関係が注目され、「腸内フローラ外来」や「腸内フローラ検査」といった診療項目がある病院も増えてきています。

専門医に診てもらえるためリスクが少なく、腸内環境改善のためのアドバイスをもらえるのがメリットです。

検査キットで腸内フローラを調べる

自宅で気軽に腸内フローラを調べてみたい人には、検査キットがおすすめです。

基本的に郵送タイプとなっており、採取した便を返送して1~2カ月で結果が出ます。

医療機関に比べて検査項目が少なく、病気リスク発見の面では精度が落ちてしまうのがデメリットといえるでしょう。

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腸内環境が改善すると腸内フローラのタイプは変わる?

腸内環境と腸内フローラタイプの関係、そして腸内フローラの育て方について解説します。

構築された腸内フローラの型は変えられない

結論からいうと、構築された腸内フローラのタイプを変えることはできません。

人の腸内フローラは、生後からさまざまな形で腸内細菌を体内に取り込むことにより、形成されていきます。

形が完成するのは、生後3~5歳とも10代ともいわれています。腸内フローラのタイプが決まった後は、移植などの方法をとらないかぎり、形を変えることはできません。

腸活で腸内フローラをコントロールできる

腸内フローラのタイプを変えることはできませんが、腸内フローラをコントロールすることは可能です。

なぜなら、腸内フローラは腸内細菌の種類と数によって決まるものだからです。

腸内環境を整える食べ物を積極的に摂取し、生活リズムを整えることで、健康な腸内フローラを形作ることができるでしょう。

しかし、腸内フローラのもともとのタイプは変えられないため、意識して腸活を続けていかなければ、またすぐに戻ってしまいます。

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腸内フローラを整える方法

腸内フローラを整えるカギは、腸内環境にあります。腸内環境改善の方法を、5つに分けて紹介します。

食物繊維の摂取

食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるのに欠かせません。

特に、野菜、果物、全粒穀物、豆類などに多く含まれる不溶性食物繊維が有効です。

これらを毎日の食事に取り入れることで、便通が良くなり、腸内の善玉菌が増える助けとなります。

発酵食品の摂取

ヨーグルトやキムチ、納豆、味噌などの発酵食品は、プロバイオティクスと呼ばれる有益な生きた菌を含んでいます。

これらの食品を日常的に摂取することで、腸内フローラのバランスを保つことができます。

特に、ビフィズス菌や乳酸菌は腸内環境を整える効果が高いとされています。

上質な睡眠

上質な睡眠も腸内フローラを整えるために重要な要素です。

睡眠不足や不規則な睡眠パターンは、腸内のバランスを乱し、ストレスホルモンの分泌を促進してしまいます。

これが腸内環境に悪影響を与えることがあります。毎晩しっかりと7〜8時間の睡眠を確保し、規則正しい生活リズムを心がけることが大切です。

ストレス管理

ストレスは腸内環境に悪影響を及ぼすことが知られています。

ストレスを感じると、腸の動きが乱れ、悪玉菌が増える原因となります。

リラックスする方法を見つけ、適度な運動や趣味の時間を持つことで、ストレスを軽減し、腸内フローラのバランスを保つことが大切です。

適切な水分摂取

水分不足は便秘の原因となり、腸内環境を悪化させる要因となります。

毎日適切な量の水を飲むことで、腸内の老廃物をスムーズに排出し、腸内フローラのバランスを保つことができます。

特に、朝起きてすぐにコップ一杯の水を飲む習慣をつけると、腸の動きを活発にする効果があります。

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まとめ

腸内フローラは、肥満体質や免疫力、肌質、メンタルヘルスなど人の健康や美容に大きく関係しています。

食物繊維や発酵食品を積極的に食べ、腸内環境を整えることで、腸内細菌の種類と数をコントロールすることが可能です。

しかし、形成された腸内フローラは基本の型を変えることがないため、無理をせず毎日のんびり続けていける腸活を始めましょう。

細菌が住み着く環境を整え、善玉菌を増やす食事を心がけることで、健康的な腸内フローラを形作ることができます。

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