腸内環境は、ストレスによって悪化する!
…と、よく聞きますよね。
栄養がかたよった食事、睡眠不足に運動不足、そしてストレス。腸に住んでいる細菌たちはとてもデリケートな生き物なので、些細なことで影響を受け、すぐにバランスを崩してしまいます。
普段はあまり意識しない、ちょっとした我慢や緊張も腸内環境を左右しているんですよ。
些細なことで影響を受ける腸内環境は、逆にいうと、ほんの少しの意識改革で改善することも可能ってことです!
ということで、この記事では腸内環境改善のためにストレス解消をするのではなく、ストレスをためないための腸活をテーマにお届けします。
ストレスをためないようにするのは、簡単ではありません。ですが、腸内環境に良い習慣を意識することは簡単です。
職場や学校でストレスがたまっている人は、ぜひ参考にしてください♪
※当サイトの記事には一部広告を使用しています。
腸内環境とストレスの関係
そもそも、腸内環境とストレスってどういう関係があるのでしょうか?まず初めに、腸と脳の関係について簡単に説明します。
腸脳相関とは?
腸と脳は、迷走神経という神経によってつながっています。
脳は身体のほぼすべての機関に命令を出しますが、その命令は腸からの情報によって決められているのです。例えば、こんなこと。
腸に有害物質が侵入
↓ ↓
脳がキャッチ
↓ ↓
早急な排泄を命令
↓ ↓
下痢や嘔吐
また、その逆もあり。脳や脊髄には自律神経の中枢があるのですが、この情報は逆に脳から腸に送られていて、自律神経のバランスが崩れると腸の調子が悪くなります。
自律神経が乱れる
↓ ↓
腸に影響を受ける
↓ ↓
便秘や下痢
このように、腸と脳は一方通行ではなく両方から情報を送りあって身体を動かしています。
ストレスを感じる(自律神経が乱れる)と腸内環境が悪化するというのは、こういう理由からなんですね。
落ち込んだ時に好きな物をたくさん食べて気持ちが落ち着いたり、逆に暴飲暴食をして身体も頭も重くなって眠気におそわれたり…なんて、よくありますよね。
ストレスがたまると腸内環境が悪くなる
自律神経には、アクティブな交感神経と、お休みモードの副交感神経があります。腸の活動が活発になるのは、副交感神経が優位にたっている時。心身ともに穏やかで平和な状態ですね。
こんな時は食欲があり、腸内では消化吸収などの作業がスムーズに行われ、老廃物をスムーズに排泄し、免疫細胞が活性化します。
逆に、働く・戦う・逃げる・頭を使う・緊張する・イライラする…などの交感神経が優位にたっている時は、腸の動きが鈍くなります。つねに臨戦態勢でいるのって、あんまり良くないことなんですよ。
腸内環境が悪いとストレスを感じやすくなる
逆に、腸内環境が良くないとストレスを感じやすいともいえます。
腸は食べ物の消化吸収排泄だけではなく、脳内物質を作る機関でもあります。快楽ホルモンといわれるドーパミンや、幸せホルモンといわれるセロトニンは、全体の半分の量を腸が担っています。
腸内環境が悪く、腸内細菌たちがオーバーワークになると脳内物質の生成もおろそかになってしまいます。楽しい・嬉しいといったポジティブな感情が減り、ストレスを感じやすくなってしまうんですね。
つまり、腸内環境を整えることでストレスを感じにくくなり、ストレスをはねのけることで腸に悪影響をおよぼすことが減るという、まさに相乗効果が得られるというわけ♪
ちなみに腸内細菌のバランスをたとえる腸内フローラにはいくつかのタイプがあり、ストレスに強いポジティブなタイプ(バクテロイデス型)があることもわかっています。
現代では、それを用いたメンタル治療も行われ始めているんですよ。
誰でも簡単!ゆるゆる腸活テク
そこで私がおすすめしたいのが、現在の限られた環境でストレス解消法を探すよりも先に、腸内環境を整えてしまおう!ということ。腸に良い習慣をちょっと意識するだけの、ゆるい腸活です。
1日1食だけ和食
和食は、腸内環境を整えてくれる栄養たっぷりな野菜の宝庫。夜寝る前に炊飯器のタイマーをONにして、お味噌汁用の野菜をゆでておけば、翌朝には簡単に朝食の支度が整います。
面倒な人は、ランチを和定食にするとかコンビニの「1日分の1/3の野菜が食べられる」的なお弁当を買うとか、いろいろな方法がありますよ。
なぜ洋食より和食がおすすめかというと、洋食はよほど注意しないと栄養バランスがかたよりがちだからです。
腸内環境に悪い!ということではありませんが、腸活を意識するなら、1日1食は和食にする習慣を身につけましょう。
そんなのホント無理!逆にストレスたまる!という人は、普段の飲み物を変えてみるという手もあります。
とりあえず身体を動かす
みなさん、普段どのくらい身体を動かしていますか?
私は…ほとんど動いていません!なぜなら、冬だから(笑)…ではなくて、運動が苦手な上にこういう仕事(フリーライター)をしているので、1日中パソコンに向かっているからです。
母ちゃん、開き直ってるー!
デスクワークやってる人のほとんどが、同じだと思うよ。
そんな私が、最低でも1日1回身体を動かすといえば、新聞を取りにマンションの1階まで行く時です。といっても高層階に住んでいるわけではなく、そもそもエレベーターのない小さなマンションの3階と1階を往復するだけなんですけどね^^;
何がいいたいかというと、無理に特別な運動をする必要はないっていうことです。エレベーターやエスカレーターを使わずに、階段を使うだけで充分!
大腸は、身体の中の筋肉や脂肪で固定されていて、自由に動くことができません。腸の「いれもの」である身体を適度に動かしてあげないと、老廃物がたまりやすくなってしまうんです。
身体の老廃物や毒素の約7割は、便として排泄されていきます。腸に便が残ると有毒ガスを発生したり、腸が炎症を起こしてセロトニンを作れなくなったりと、良くないことだらけなんですよ。
無理をしない程度に、ラクをせずに身体を動かしてあげることはとても大事です。
週に1度は自分を甘やかす
できれば週に1回は、頑張っている自分にごほうびをあげてください。
何も、特別なことはしなくて良いんです。食べたいものをデリバリーしたり、朝のアラームをかけるのをやめたり、ただダラダラしたり。自分にとってのプチ贅沢ができれば、それで充分だと思います。
ただ、家庭環境によってはそれができないという人もいますよね。私もかつてはそうだったので…(遠い目)。
そんな人には、腸活おやつがおすすめ♪
美味しいおやつで腸活ができちゃう。一石二鳥のスグレモノです
興味のある人は、ぜひ「腸育コンシェルジュおすすめの腸活おやつ」をチェックしてみてくださいね。
ストレスを解消するより腸活した方が早い理由
腸内環境のためにストレスはためないで発散しよう!と言っている人が多い中、なぜ私がストレス解消よりも腸活をおすすめしたのか。それには理由があります。
ストレスの感じ方は人それぞれ
そもそも、何をストレスと感じるのかって人それぞれ違うんですよね。
私のように1人が好きな人もいれば、もちろんそうではない人もいるでしょう。
職場や学校のストレスを解消する方法として、こういうのが良いですよ!と紹介しているWebサイトもありますが、そんなの万人に通用するものじゃありません。
なので私は、ストレス解消法を紹介するよりも腸活をおすすめしたいです。ちょっと意識を変えれば、誰にでもできることですから。
ストレスを解消して腸内環境を改善するのは、誰にでもできることではありません。それなら順番を逆にして、腸内環境を良くしてストレスを感じにくい身体になれば良いと思いませんか?
ストレス発散する場所がない?
突然ですが、私は映画と本とお酒が好きです。なので、おうちで簡単にストレス解消できます。
でも、そうじゃない人だっていますよね。
おしゃれをして出かけるのが好き、外で美味しいものを食べるのが好き、人と会うのが好き、大勢でワイワイ楽しむのが好き…。
そんな人にとっては、ストレス解消をするための場所を探したり、友達と予定を合わせて出かけたりといった手間をかけるのがストレスになってしまうこともありますよね。
そんな時は、出かけたい!という気持ちを一旦置いて、目線を変えて腸活にチャレンジしてみて欲しいです。
腸内環境が整って、脳内物質の分泌がきちんと行われ、ストレスを感じにくい身体になれば、きっともっと些細なことで満足したり幸せを感じたりできるはずです!
ストレス解消にはゴールがない
実は、ストレスというものは完全になくなるものではありません。
例えば、新型コロナウイルスが流行する前、今ほどじゃなくても何かにストレスは感じていたでしょ?程度の問題こそあれ、ストレス自体がまったくなくなるってことはないと思うんです。
仕事や学校が休みの日にストレスを発散してスッキリしても、ウィークデイが始まれば、またストレスに耐える日々に逆戻りです。
学校を卒業したり職場を変えたりしても、新たな場所できっと何かしら我慢しなければならないことがあるでしょう。
それを断ち切るのが、腸活です。
腸内環境を改善することでストレスを感じにくくなり、たいていのことはスルー出来る力が身につくかもしれませんよ!
まとめ
これまでは、ストレスは腸内環境に良くない⇒だからストレスはためないようにしよう、というのが定説でした。
ですが私は、その逆をお伝えしたいです。
ストレスがたまるのは仕方がない、だって人間なんだから。ストレスをためては解消して…を繰り返すよりも、先に腸内環境を改善すれば、そもそもストレスを感じにくくなるのでは?ということ。
職場や学校、あるいは家でストレスにさらされているみなさん、どうしようもないストレスのことはまずは放置して、腸活を始めてみませんか?
誰でも始められる、ゆる~い腸活で、ストレスに負けない身体を手に入れましょう♪