こんにゃくって便秘解消に良いっていうけど本当?
こんにゃくダイエットって効果あるの?
こんにゃくを食べすぎたら便秘になるって聞いた…。
便秘解消やダイエットに、効果が期待できるといわれているこんにゃく!
果たして、実際のところはどうなのでしょうか?
今も昔も(?)こんにゃくダイエットって有名ですよね!私も若いころ、フリーズドライのこんにゃくヌードル的なダイエット食品を買って食べていたことがあります。
こんにゃくと便秘について調べてみると、以下の2つの情報が見受けられます。
う~ん、これってどっちが正しいんだろう?と気になって調べてみたところ、なんとビックリ&ちょっとショックな事実が判明!
ぜひ最後までごらんください!
※栄養成分量はいずれも100gあたりです。
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【結論】市販のこんにゃくで便秘解消は難しい
早速、結論から見ていきましょう。
実は…。
私たちが普段食べている市販の板こんにゃくには、便秘症状を劇的に改善するほどのパワーはありません。
これは意外!というかショックかも。
というのも、そもそもこんにゃくに便秘解消効果が期待できるという説は、こんにゃくに含まれる食物繊維が豊富だからというのが根拠。
ですが、文部科学省が発表している日本食品標準成分表によると、普通に手に入るこんにゃく・しらたきなどに含まれる食物繊維量って、はっきりいって少ないんです。
ちょっと小さくて見えづらいかもしれませんが、食物繊維量がずば抜けて多いのは、こんにゃく(精粉)と凍みこんにゃく(乾)の2つ。
これ、このまま食べられませんよね。
食べられる状態のこんにゃくの中で食物繊維量が多いのは、ゆでた凍みこんにゃくです。ですがこれも、普段の食事に気軽に取り入れられる食材ではないんですよね…。
はっきりいって、市販のこんにゃくよりももっと食物繊維を豊富に摂取できる野菜はたっくさんあります。
「こんにゃくは便秘解消に役立つ」としている情報サイトでは、こんにゃく精粉や乾いたままの凍みこんにゃくの栄養成分を根拠としているケースが多数!
しいていうなら、調理に手間・時間がかかる野菜に比べて、こんにゃくは食べるのが面倒ではありません。
ヌードルやゼリーに変化して販売されているものもあるので、食べないよりは食べた方が便秘解消に役立つと思います!
⇒「colonの野菜栄養シリーズ」も参考に!
こんにゃくのメリット・デメリット
便秘改善にも悪化にも、それほど影響しなさそうなこんにゃくですが、まったく価値のない食品というわけではありません!続いて、こんにゃくのメリット・デメリットを見ていきましょう。
摂取量によっては便秘解消に役立つ
改めて、こんにゃくの栄養成分をチェックしていきましょう!
まず、便秘解消に効果があるとされる食物繊維量はこちら。
こうして見ると、やっぱり食物繊維量が多いとはいえません…T T
でも!
市販されている板こんにゃくって、1枚250gくらいなんですよね。つまり、1枚あたりの食物繊維量は板こんにゃく(精粉)で5.5gになるんです。
調理法を変えれば、こんにゃく1日1枚くらい食べられそう♪
こんにゃくは、量をたくさん食べるのが大変な野菜に比べると、結果的には食物繊維を豊富に摂取できる食品といえるかもしれません。
こんにゃくは水分多めで低カロリー
こんにゃくは、水分量がとても多い食品です。
食事から摂取する水分が多ければ、その分便秘を防ぐことができますよね。
こんにゃくの水分量は、ほとんどの製品が100gあたり97g前後。こんにゃくを乾燥させて作っている凍みこんにゃくでも、ゆでたものは水分量80gになります。
また、驚くほど低カロリーであることもこんにゃくの魅力!
こんにゃくゼリーは仕方がないとして^^;
一般的な板こんにゃく(精粉)なんて、1枚食べても摂取カロリーが12.5kcalなんですよ!
ダイエットにおすすめといわれる理由がわかりますよね!
こんにゃくの食べすぎは便秘悪化のリスク
食物繊維量はそれほどずば抜けているわけではないものの、食べやすいことや水分量が多いことで便秘解消に役立ちそうなこんにゃく。
ただ、食べすぎは逆に便秘をまねいてしまうので要注意です。
理由は、こんにゃくに含まれている食物繊維の種類にあります。
こんにゃくに多く含まれているのは、水に溶けない不溶性食物繊維です!
不溶性食物繊維は、腸にある食べカスとくっついて便の量をカサ増しし、腸を動かして(ぜん動運動)スムーズな排便をうながします。
ところが、普段から便が硬く便秘がちな人が不溶性食物繊維を多く摂ると、便がますます硬くなり、最悪の場合は腸が詰まってしまう恐れもあるんです!
これからこんにゃくを食事に取り入れてみようかな…と考えている人は、一気に食べず少しずつ、お腹と相談しながらにしてくださいね!
そして、多くても板こんにゃく1日1枚までにしましょう。
こんにゃくよりおすすめ!便秘解消食材
最後に、腸育コンシェルジュの私が便秘解消におすすめな食材・飲料を紹介します!こんにゃくよりも食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果にも期待ができますよ♪
エシャレット、らっきょう
エシャレットは、らっきょうを深植えして軟白栽培(日に当てずに育てる方法)し、さらに早採りしたもの。もともとは同じ野菜ですが、エシャレットの方が柔らかく生食向きです。
食物繊維の量は両者ともずば抜けて豊富で、しかもそのほとんどが水溶性食物繊維。
水溶性食物繊維は、胃腸の中の食べ物に水分を与えて便を柔らかくする他、腸内細菌のエサになって痩せやすい身体づくりのお手伝いをしてくれます。
らっきょうの方が食物繊維含有量は多いですが、食べられる部分が少ないのと、匂いやクセが強いところが難点ですね。
海藻類
海藻も、こんにゃくに負けず劣らず水分豊富で低カロリー。食物繊維も豊富です。
その他、脂肪吸収を抑えたり脂肪燃焼をうながしたりする成分も含まれているので、ダイエットの強い味方になってくれそうです!
こんにゃくと違って、量をたくさん食べるのは難しいですが、毎日の食事に少しずつ取り入れていきたい食材ですね。
硬水
食物繊維が豊富で、便秘解消に役立つ食材と一緒に生活にプラスして欲しいのが硬水です!
硬水とは栄養成分を多く含んだミネラルウォーターのことで、土壌の柔らかい地域の湧水であることが多いです。
土が柔らかい分、栄養成分が水に含まれやすいのだとか。
食べ物と同じような栄養成分表示はありませんが、私が愛飲しているコントレックスの成分表を見てみると…。
マグネシウムは、便秘解消に役立ちます!
また、硬水にはデトックス効果に期待ができるサルフェートという成分も含まれていて、エイジングケアやダイエット効果にも期待ができそうです♪
まとめ
便秘解消に良いといわれるこんにゃくですが、普段食べているものを中心に調べてみると、意外とそれほどでもないことがわかりました。
こんにゃくと便秘の関係についてまとめてみると…。
調べる前までは、こんにゃく⇒食物繊維豊富⇒便秘改善できると思い込んでいたので、事実がわかって良かったです♪
みなさんも、こんにゃくだけに頼らずいろいろな食材や飲み物を生活に取り入れ、便秘解消&ダイエットしていきましょう!